「会社でTOEIC IPテストを受けたけれど、このスコアは転職で使えるの?」 「スタサプでIPテストが受けられると聞いたけど、公開テストと何が違うの?」
働きながら英語を勉強していると、こんな疑問にぶつかります。私も転職を考え始めたとき、手元のスコアがどこまで通用するのか分からず迷いました。
先に結論をお伝えします。
- スコアの意味は同じです。IPテストも公開テストも、同じ基準で採点されます
- 違うのは「誰が実施するか」と「スコアの証明のされ方」です
- 転職ではIPテストのスコアも履歴書に書けます。ただし「IP」と明記し、応募先が公式認定証を求めていないかは確認が必要です
- 迷ったら、練習と日々の伸びの確認はIP、応募書類に出す本番は公開テストと使い分けるのが安心です
この記事では、30代で転職を考えている人の目線で、2つのテストの違いと使い分けを整理します。

TOEIC IPテストと公開テストの違いを一覧で比較
まず、全体像を表で見てみましょう。ここでの「TOEIC」は、一般的な「TOEIC Listening & Reading Test(リスニングとリーディングの試験)」のことです。
| 比べるポイント | 公開テスト | IPテスト |
|---|---|---|
| 実施する人 | 運営団体(IIBC)が全国で実施 | 企業・学校などの団体が実施 |
| 申し込み方法 | 個人で申し込む | 所属する団体を通じて受ける(オンラインでは個人向けのサービスもある) |
| 日時・場所 | 運営団体が決めた日・会場 | 団体が決めた日・場所。オンライン形式なら自宅など |
| スコアの意味 | 同じ基準 | 同じ基準 |
| スコアの証明 | 公式認定証 | スコアレポート(公式認定証ではない) |
| 主な使い道 | 就職・転職・大学入試など外部への提出 | 社内の昇進・研修・自分の実力確認 |
ポイントは、テストの中身よりも「証明書の扱い」に差があることです。
IPは「Institutional Program(団体特別受験制度)」の略です。会社や学校が、社員や学生の英語力を測るために使う仕組み、と考えると分かりやすいです。
✍️ 自分は公開テストのみ受けてます!
違い①実施方法と申し込み方|IPテストは「団体」で受ける
公開テストは個人で申し込む
公開テストは、自分で申し込みサイトに登録し、決められた試験日・受験地を選んで受けます。休日の会場で、知らない受験者と一緒に受けるのが一般的です。
IPテストは会社や学校が実施する
IPテストは、会社や学校などの団体が日時と場所を決めて実施します。そのため、基本は団体に所属している人しか受けられません。
会社によっては、勤務時間内に会議室で受けられたり、受験料を会社が負担してくれたりします。働きながら受けやすいのは、IPテストの大きな利点です。
オンライン形式のIPテストもある
IPテストには、会場で紙に解答する形式のほか、パソコンで受けるオンライン形式もあります。オンライン形式は公開テストより問題数が少なく、試験時間も短い形式です。
さらに最近は、学習サービスを通じて個人でもオンラインのIPテストを受けられる例が出てきました。スタディサプリ経由で受ける方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
子育て中だと、休日に半日会場へ行くのは簡単ではありません。自宅で受けられる選択肢があるのは、30代の会社員にとって心強いことです。
🔗 内部リンク:TOEIC IPテスト(オンライン)の受け方|申し込みから結果確認までの手順
違い②スコアの証明|公式認定証とスコアレポート
ここが、転職を考える人にとって一番大事な違いです。
公開テストは「公式認定証」が発行される
公開テストを受けると、運営団体から公式認定証が発行されます。顔写真が入った、本人のスコアであることを証明する書類です。応募先から「スコアの証明を提出してください」と言われたとき、そのまま出せるのはこちらです。
IPテストは「スコアレポート」
IPテストでは、公式認定証ではなくスコアレポートという形で結果が届きます。スコアの意味は公開テストと同じですが、証明書としての扱いが異なります。
ここで注意したいのが、「IPテストのスコア=価値が低い」わけではないということです。採点の基準は同じなので、IPで800点なら、英語力としては公開テストの800点と同じ水準と考えて大丈夫です。
違うのは、あくまで「第三者に正式な証明として出せるかどうか」です。
| 確認したいこと | 公開テスト | IPテスト |
|---|---|---|
| 自分の実力を知る | ◎ | ◎ |
| 社内の昇進・評価に使う | 会社による | ◎(会社が実施するため) |
| 応募先へ証明書を提出する | ◎ | △(認められない場合がある) |
| 大学入試・資格の要件に使う | ◎ | △(募集要項で要確認) |
なお、証明書の発行方法やデジタル版の有無など、細かい制度は変わることがあります。最新の情報は、運営団体(IIBC)の公式サイトで確認してください。

違い③転職での扱い|IPテストのスコアは履歴書に書ける?
結論:書いてよい。ただし「IP」と明記する
IPテストのスコアは、履歴書や職務経歴書に書いて問題ありません。大切なのは、公開テストと誤解されない書き方をすることです。
例えば、次のように書きます。
2026年6月 TOEIC Listening & Reading IPテスト スコア 780点「IP」の2文字を省くと、面接で「公式認定証を見せてください」と言われたときに困ります。正直に書くことが、信頼につながります。
🔗 内部リンク:TOEIC IPテストのスコアを履歴書に書く方法|例文つき
職務経歴書全体の書き方は、こちらの記事でまとめています。
公式認定証を求められることがある場面
次のような場面では、公開テストの公式認定証を求められることがあります。
- 求人票に「TOEIC○点以上(公式認定証の提出)」と書かれている
- 外資系企業や海外部門で、英語力が採用の条件になっている
- 内定後の手続きで、スコアの証明書を出すよう求められる
求人票に提出の条件が書かれていたら、早めに公開テストの日程を確認しておきましょう。公開テストは申し込みから結果が届くまで時間がかかるため、応募直前に受けても間に合わないことがあります。
転職エージェントには両方伝えてOK
転職エージェント(求人の紹介や選考の調整をしてくれるサービス)に登録するときは、IPのスコアも伝えてかまいません。「IPテストで○点、公開テストは未受験」と伝えれば、応募先の条件に合わせて動き方を一緒に考えてもらえます。
✍️ 転職活動の中で、履歴書に記載をしました。またスカウトを受け取る際にも「TOEIC800点以上の方」等でスクリーニングする場合も無いわけではないと思うので、有効です。
TOEICのスコアが転職でどれくらい評価されるのかは、こちらも参考にしてください。
30代の転職者はどっちを受けるべき?目的別の選び方
ここまでの違いを踏まえて、目的別におすすめをまとめます。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 今の実力をまず知りたい | IPテスト | 受けやすく、結果も早く分かる |
| 勉強の成果を定期的に確かめたい | IPテスト | 短い間隔で受けて伸びを見られる |
| 社内の昇進要件を満たしたい | 会社のIPテスト | 会社が実施するテストが基準になることが多い |
| 半年以内に転職の応募をする | 公開テスト | 公式認定証を求められても対応できる |
| 外資系・英語を使う職種を狙う | 公開テスト | 英語力が選考の条件になりやすい |
おすすめは「IPで練習、公開テストで本番」
私がすすめたいのは、2つを組み合わせる方法です。
- まずIPテストで今の実力を知る
- 弱い分野(リスニング・リーディング)を決めて勉強する
- もう一度IPテストで伸びを確認する
- 目標に届きそうになったら、公開テストで「証明できるスコア」を取る
いきなり公開テストを受けると、休日を丸ごと使ったのに思ったより点が取れず、気持ちが折れてしまうことがあります。IPで手応えをつかんでから本番に臨むほうが、時間とお金のムダが少なく済みます。

子育て中の30代こそ、受け方を工夫する
子どもがいると、試験日の予定を空けるだけでも一苦労です。オンラインのIPテストなら、家族の予定に合わせて受けやすくなります。
公開テストを受ける日は、家族に早めに予定を共有しておくのがおすすめです。「この日だけはお願い」と前もって話しておくと、当日も落ち着いて受けられます。
✍️ 公開テストの場合は、やはり現地で受ける必要があります。その当日は妻に子どもたちのお世話はお願いしてます。
30代からTOEICの勉強を始める進め方は、こちらの記事で詳しく書いています。
🔗 リンク挿入:スタディサプリ TOEIC対策コース
TOEIC IPテストと公開テストの違いでよくある質問
Q. IPテストは公開テストより簡単ですか?
採点の基準は同じなので、「IPだから点が取りやすい」というわけではありません。会場で紙に解答する形式のIPテストは、公開テストと同じ形式です。オンライン形式は問題数が少ない分、1問の重みが大きくなります。
Q. 会社のIPテストのスコアは、転職先でも通用しますか?
英語力の目安としては通用します。履歴書には「IPテスト」と明記して書きましょう。応募先が公式認定証を求めている場合は、公開テストを受け直す必要があります。
Q. 外資系企業ではどのくらいのスコアが必要ですか?
職種や会社によって大きく変わります。目安はこちらの記事で解説しています。
まとめ|IPと公開テストは目的で使い分けよう
TOEIC IPテストと公開テストの違いを、もう一度整理します。
- スコアの意味は同じ。違うのは「実施する人」と「スコアの証明のされ方」
- 公開テストは公式認定証、IPテストはスコアレポート
- IPのスコアも履歴書に書ける。必ず「IP」と明記する
- 応募先が公式認定証を求めるなら、公開テストを早めに受ける
- 30代の転職者は「IPで練習、公開テストで本番」が時間とお金のムダが少ない
英語のスコアは、取っただけでは武器になりません。どの場面で、どう証明するかまで考えておくと、転職の選択肢がぐっと広がります。
まずは手元のスコアの種類を確認して、次に受けるテストを決めるところから始めてみてください。
✍️ 今後もTOEIC900点目指して公開テストメインで受けていきます!


